研修会の報告とハラスメント防止勉強会からのお知らせ

時間が経ってしまいましたが、3/9(土)に開催した、イベント・舞台製作等の活動に役立つ ハラスメント防止研修会について、改めてご報告致します。

昨今、賞を取るなど映画や舞台の第一線で活躍していたはずのプロの仕事人が訴えられたり、ここ新潟でも実際にハラスメントの被害を具体的に聞くことが度々ありました。私自身被害に遭ったこともありましたが、何より、自分は加害を全くしてこなかったか?或いは見て見ぬ振りをしたり、加担したりしてこなかったか?そして、今後も絶対加害しないと言い切れるのか?そんなことが頭をよぎるようになりました。

そうした経緯から、舞台・文化芸術界隈にまつわるハラスメントについて勉強したいと思っていたところ、昨年1月にオンラインで受講できる研修を見つけ、有料でしたが迷わず申し込みました。研修に参加後、プロでなくても知る必要がある内容だと確信し、お金や時間、敷居の高さ、そもそも研修等の存在を知らないなどから研修に参加できない市民でも自主的に継続して学べる環境をとにかく作ろうと、3月にサークルのような位置付けで勉強会を作りました。月一程度細々と続けていると、話を聞いた知り合いからの参加が徐々に増えていきました。毎回少人数ですが、だからこそ細かい質問ややり取りをする余裕もあり、また、参加者からの話を元に勉強会の資料もアップデートされていきました。

そんな活動の途中で、植松さんが講師を務めるオンライン研修に出会いました。前回の講師の方とはまた違った角度からの話もあり、研修を受けているうちに「この方を講師に招いて新潟の人たちに伝えてもらいたい」と言う構想が浮かび上がりました。そして9月から企画を始め、内容や予算等についてアーツカウンシル新潟のスタッフの方々に随時相談しつつ、そもそも、縁もゆかりもない方にどうやってアポイントメントを取ろうか……今企画はそんなところから始まったのでした。

幾度もメールでやり取りさせていただき、途中、体調不良でご迷惑をお掛けしましたがなんとか復帰し、前日準備で初めて講師の植松さんとお会いすることができました。打ち合わせも和やかに進み、旅慣れされている植松さんは空き時間にはお一人でも新潟を満喫されたりと、強さと軽やかさを感じるお人柄に元気をもらいました。

スクリーンに映る資料を見ながら研修に参加する参加者たちと説明する講師
スクリーンに映る資料を見ながら研修に参加する参加者たち
いくつかのグループに分かれディスカッションする様子
いくつかのグループに分かれディスカッションする様子
ディスカッションで使われた模造紙とペンと手元のアップ
ディスカッションで使われた模造紙とペン

写真は、研修会当日の様子です。

午前中は、講師によるハラスメント防止基礎講座。
二時間でも足りない内容ですが、凝縮してお話いただきました。

お昼を挟み、午後はグループに分かれてケーススタディによるディスカッション。
あらかじめ用意しておいた、ありそうなシチュエーションを説明し、自由にしゃべったり書いたりして、参加者同士で意見交換してもらいました。

最後の方では、予定より多めに質疑応答の時間を取り、参加者からの疑問や不安に講師からお答えいただきました。
参加者からは「参加する前はイベント時間が長いと思っていたけど、むしろ足りない程だった。もっと聞きたかった。」等の声も聞かれ、多くの参加者にとってよい学びの時間になったのではないかと思います。


さて、勉強会の活動もそろそろ再開したいところです。

3月の研修会に参加した人もしなかった人も、是非、知識のアップデートや情報共有をしにご参加ください。
詳細はこちらに随時掲載しています。
現在は運営委員が少ないため、便宜上エム・アセンダントが運営していますが、勉強会の日程や場所は、参加者が自主的に任意で設定することができます。「参加したいけど日程が合わない!」と言う方はこちらからご相談ください。

またこの度、FUU(似顔絵がおや)様からアイコンを作成していただきました。
こちらのイラストを使って今後、ステッカー等の作成を考えております。
見かけた際はよろしくお願いします。

2024.6.8 エム・アセンダント


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