昼町夜村さんにインタビューしました(プレ企画)

今回は、『文化・アート記憶情報誌 N-Publishing』プレ企画インタビューとして、昼町夜村さんにご協力いただきました。第1号に掲載予定ですが、その一部をお見せします。

【昼町夜村】(ひるまちよるそん)

1971年生まれ。新潟県三条市出身。「劇団マジカルラボラトリー」所属。企画・脚本・演出・舞台監督。人間の持つ個性や感性と関わることが好きで、様々なクリエイターと共に創作をするスタンスをとる。新潟演劇活性化のための人材育成にも興味を持ち活動。代表作に「超人魚姫」「シューティングスター4部作」「駅前シリーズ」「ひまわりステップシリーズ」など。

さくらもみぢ では、そろそろ公演の宣伝をしていただこうかなと思います。

昼町夜村 はい。

 今回は第一弾、の位置付けのようですが、今後は…

 自分のペースでやってく、という前提にはなります。

 必ず第二弾があるとは明言できないし、ゆるゆるとやっていくと…そのゆるゆるの中でこう、イメージ…ゆるっとした展望はあるんですかね。

 ゆるゆる…

 それとも逆に今はそういうことを考えない方がいいっていう感じですか?

 まあ、他の団体さんとコラボさせていただくパターンと、今回の芝居観て、あー参加したいなと思う人がいればまた公募してやってみる…
そこは公演終わってからの反応とか、反響とか、関係者の話とか聞きながら次の企画に生かしていきたいなーというとこですかね。
今のところ、次のビジョンは今言った通り、二通りぐらいです。他の団体さんにお願いして一緒にやらせてもらうという流れか、また、やりたいって人がいっぱいいるようなら同じ形で公募かけてやると…はい。

 うんうん。

 今までみたいに他の団体さんと一緒に芝居仕掛けたり、企画を立ち上げるんであれば公募するか、こっち名義で他の団体さんに参加してもらうか…
今までは他の団体さんの企画に乗るみたいに一緒にさせてもらったのを、他の団体さんに乗ってもらう、という流れか、一から公募してやるか、そのビジョンはありますね。

 今公演に関する、なにかPRはありますでしょうか。稽古中の楽しい話でもいいですし。

 多分なんだけども、えと、演劇やってる人にはみんな観てもらいたい。

 お、おお。

 「芝居って自由でいいかも」っていうのを今回舞台に上げようとしてるので、観に来てもらって、あーちょっといろいろ考えてたけど自由でいいんだ、いい意味でこれでもいいのかって言う、のを見てってもらいたい。いや、ひどいから。

 あっはは。

スタッフ うん、うん。

 とにかく、「演劇とは」とか言うような人が困っちゃうような芝居作ってるので、

 それ書いて大丈夫ですか?

 いいと思います。

 わかりました、喜んで使わせていただきます(笑)

 これアリなの?でも、お客様が楽しんでるからアリだよなみたいな。むしろ他の芝居観てるより客盛り上がってるじゃんっていう(笑)
新しい手法という訳ではないですが、セオリーとは真逆のものを作っていて、それがお客様にウケてしまうとしたら…困っちゃうかも…そういうものになる、予定です。

 ちなみに今公演は、私のイメージ的に同窓会のイメージがあって、新規さんよりは懐かしの面子が楽しい公演かなって勝手に思ってるんですが、全くマジラボ(※劇団マジカルラボラトリーの略称)知らない方も楽しめますか?

 むしろ、そうなりたいと思います。

 おお。

 知らない人の方が楽しめる。ここ1週間ぐらい(※収録は9月下旬)で意識してるのが、はじめて芝居観る人でも楽しめる、というもの、そういう調整はかけています。
ターゲットが演劇を観る人ややってる人向けだったんだけども、それよりももっとはじめて見る人、にも楽しんでってもらえるような心境の変化があった。
稽古場に使ってる公民館の館長さんが取材に来た時に「こんな芝居だと思わなかった」って笑っていて、芝居知らない人が見てニコニコしてくってのは大事だなと思ったので…

 なるほど。

 ただ、セオリーをはみ出してるものなので、演劇人の方は立ち位置によっては、びっくりするかもしれない。若い人たちにも「こういうことなら、もっとやれることがあるのでは」みたいな感じに思ってほしいかな。

 勇気をもらうんですね。

 だからみんな観ておいた方がいいっていう。響かなければ、反面教師になるし。あと、注目するポイントとしては、今まで、芝居小屋で演出をしたことが一度もない!ってところとか。

 どういうこと?

 前はよく使われていたシアターent.さん(※劇団カタコンベが運営、2014年閉鎖)とか、西堀DOMOさん(※劇団第二黎明期が運営)とか、芝居小屋でやったことがない。基本的にホールサイズの舞台が多い。自分の演出が芝居小屋サイズで上演されたことないんです。

 ああ。

 どうなるかと言うと…どうなっても知らないよと…

 どういうこと(笑)

 お客さんに肉迫した芝居を作る演出家が、その距離ではじめて芝居作るってことがどういうことか、こうご期待!いい意味で!

 その視点はなかったな…

 その距離で、昼町演出芝居が打たれることが新潟初!

 芝居小屋はないね。(その距離で)外はあるけど。

 企画上の事情もあって、本来一番活きるはずの距離の小屋で打ってこなかった、打つ機会がなかった。救急車何分で来るかっていう計算もしている(笑)

 ほんとに、ヤバいよ(笑)

 あくまで念のためです!こう言っても大したことないかもしれないし…

 はい(笑)じゃあ最後に、昼町さんにとって演劇とはなんでしょうか?

 …遊び場でいいんじゃないかな?役者さんやスタッフ、そしてお客様とみんなで遊ぶ。楽しいよね、ライフワークでやれたら。ライフワークで遊び場。一生涯そこで遊んでいられれば楽しいじゃないすか。みんな一緒に遊びましょう!!

公演情報

演劇企画《昼町夜村の一撃!》
『タイマ⇔ムシン』

脚本・演出 昼町夜村

2023年
11月23日(木祝)19:30
11月25日(土)14:00/19:30
11月26日(日)14:00

会場:月潟稽古場 (新潟市南区大別當949-1)

一般:2,000円
高校生以下:1,000円
◎前売・当日共通料金
◎全席自由
◎未就学児入場不可

お申し込みはこちらの専用フォーム、又は
氏名(フリガナ)・電話番号・観賞希望日時・希望枚数(一般/高校生以下)を《hirumachikikaku@gmail.com》まで

X(旧Twitter)


(記事公表:2023年11月6日)

インタビュアー【さくらもみぢ】
高校演劇部卒業後、専門学校を経て社会人演劇を続ける役者。現在は、ナレーターやイベント企画、ファシリテーターなどで活動中。

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